会長挨拶

私立大学キャンパスシステム研究会(略称CS研)は、大学の枠を超える「知の共鳴場」として私たちの未来を拓くパワーを生み出すことができるものです。たとえば、明治大学リバティタワーは9,000名の学生収容力を誇る先進の情報インフラを備えた教育棟として1998年秋に第1期工事が竣工しましたが、この情報環境の構築においてCS研の活動は決定的に重要な役割を果たしました。100年先まで見通した一般教室と情報インフラのビジョンはCS研の海外視察によって得られた洞察でしたし、学内の多くの部署や十数社を超える企業群と連携しつつ複雑なプロジェクトを教職員一体となって運営するノウハウはCS研分科会活動から得られたものでした。

CS研の発足は,私立大学の富士通ユーザー会が設立された1985年11月にさかのぼりますが、お蔭様で会員数も順調に増え続け、現在全国106機関(関東・東海・関西地区を中心に正会員78大学、賛助会員28社)にまで成長いたしました。特に2015年はCS研の創立30周年という記念すべき年でもあり、記念式典には歴代大変お世話になったOG・OBの方を多数ご招待し、懐かしい面々で大いに盛り上がることができました。

研究会活動の主軸をなす分科会は、「教育・研究」、「事務利用」、「システム運用管理」、「図書・学術情報」、「大学経営と情報化戦略」の5分科会に加え、関西地区の大学を中心とした「教育モデルと情報基盤」分科会が発足し6分科会体制となり、年間30回ほどの活動をしています。これに加え、最新技術セミナーや技術講習会などの「トピックス企画」を通した最新情報や新技術の獲得、ホームページやメーリングリスト、Facebookを利用した会員相互の情報共有などにも取り組んでいます。そして、夏には合宿形式で分科会合同の研修会を開催し、分科会の枠を超えたより幅広い情報交換を実施しています。

 さらに、文教関連の他の研究会―サイエンティフィックシステム研究会(SS研)および国公立大学情報システム研究会(IS研)―とともに後援する「情報戦略フォーラム」(主催富士通)を2009年から毎年年一回実施しております。2016年は「教育の未来を創る!!」を開催テーマとし、大学教育のあり方を参加者全員で考察します。CS研は、大学における教育研究環境を向上させることを目的とし、キャンパスシステムに関する諸問題を大学間および大学と富士通間相互で解決するなど、会員相互の情報交換と親睦の場とし発展してきました。これらの活動によりCS研の目標である「ヒューマンネットワークの充実」そして「相互利益の向上」を図ってまいります。さらに、研究会自体が一層進化し活性化するための方策を模索しつつ、会員の皆様の期待に沿えるような企画と運営を試みております。

皆様方のCS研へのご参画とご協力をお願いいたします。

CS研会長 阪井 和男

会長 阪井 和男
明治大学 法学部 教授